■サービスパック(Service Pack)
Microsoft製品の製品リリース後に作成されたすべての修正プログラム、セキュリティ修正プログラム、重要な更新プログラム、不具合修正プログラムを一括して適用可能にした修正プログラムのパッケージ。略称として「SP」と呼ばれることもある。例えば「Windows
XP SP2」とは、Windows XP向けのサービスパック2(Windows XPに対する2回目のサービスパック)そのものや、Windows XPに対してサービスパック2をインストールしたものを指す。
同様に修正プログラムをまとめたものに「セキュリティ・ロールアップ修正プログラム」と呼ばれるものもあるが、セキュリティ・ロールアップ修正プログラムは特定のサービスパックのみにインストール可能である。それに対してサービスパックは、原則として、同じ製品バージョンならばサービスパック・レベルに無関係にインストールできる。例えば、Windows
2000のサービスパック4は、Windows 2000 SP未適用/SP1/SP2/SP3のいずれにもインストールでき、インストール後はWindows 2000
SP4となる。
新しいサービスパックがリリースされると、マイクロソフトのライフサイクル・ポリシーによって、2つ前のサービスパック・レベルのサポートが終了する。Windows
XPに対しては、Windows XP SP2がリリースされたため、Windows XPのサービスパックを適用していないもの(SP未適用)はサポート対象外となる。そのため、すでにWindows
XP SP未適用に対するセキュリティ修正プログラムや不具合修正プログラムは基本的に提供されていない。
サービスパックは、場合によって仕様変更や機能追加などが行われる場合があり、製品リリースに近い互換性のテストなどが実施される。Windows XP SP2では、Windowsファイアウォール機能が新たに追加されたほか、無線LAN機能やBluetoothなどの機能強化・変更が行われている。またデバイスドライバやフォントなどが更新されることもあり、過去にはサービスパックをインストールしたら、差し込み印刷の位置がずれるようになった、といった不具合が生じたこともある。サービスパックをインストールする際には、事前に検証を十分に行った方がよい。
・セキュリティ用語 セキュリティ・ロールアップ・パッケージ(Security Rollup Package)
http://www.hotfix.jp/archives/word/2005/word05-11.html
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