■Submission Port (送信者認証機能付きメール投稿専用の587番ポート)
Outbound Port25 Blocking(OP25B)によるTCPポート25番(SMTPサーバ)のブロックを回避して、ほかのプロバイダを利用して電子メールを送信するための回避ポートのこと。主に迷惑メール対策として実施されている。
利用しているインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)がOP25Bを実施していると、ほかのISPを経由した電子メールの送信がブロックされてしまう。例えばノートPCを持ち歩いて自宅と会社、外出先でそれぞれ異なるISPを利用するような場合、接続するISPに合わせてメール・ソフトウェアのSMTPサーバの設定を変更しないと、送信した電子メールがブロックされてしまうことになる。
そこで、ブロックを回避する専用のポート「Submission Port」が規定されており、TCPポート587番が割り当てられている。しかし、単にポート番号を変更しただけでは、迷惑メールも設定変更で送信できるため、OP25Bでせっかくブロックした意味がなくなってしまう。そのためSubmission
Portでは、送信時にIDとパスワード認証が要求され、これによって迷惑メールの送信などをブロックする仕組みとなっている。
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