■サイバーテロ(Cyber Terrorism)
コンピュータ・ネットワークを介して実行される情報的な破壊活動(テロ行為)のこと。特に社会機能に大きな打撃を与えるような破壊活動をサイバーテロと呼ぶ。
インターネットなどのコンピュータ・ネットワークは、いまや重要な社会インフラストラクチャの1つとなっている。コンピュータ・ウイルスによるデータ破壊行為やネットワーク帯域の圧迫行為による通信回線の停止、新聞社や放送局などのメディア各社や公共機関のWebサイトの改ざんなど、さまざまな手口が考えられる。すでにこうした手口によるサイバーテロに準ずる破壊活動は実行されている。また社会のコンピュータへの依存度が高まるにつれ、サイバーテロの影響力が増し、テロ活動の効果が高まっている。
しかしながら、インターネットを介した行為であることから、攻撃者の特定などが難しく、またウイルスに感染した第三者のコンピュータが実際の攻撃を仕掛けている場合があるなど、効果的な対策は編み出されていない。コンピュータ・ユーザーとして、ウイルスやトロイの木馬、BOTなどの感染を防ぎ、サイバーテロの片棒を担がないように気を付ける必要があるだろう。
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