■バインダ(binder)
トロイの木馬やスパイウェアなどのインストールを隠蔽するために、別なソフトウェアにそれらのマルウェアを結合させるための不正ファイル配布ツール。
攻撃者は、バインダを利用することで通常のファイルにマルウェアを忍ばせ、ユーザーに気づかれることなく、トロイの木馬などをインストールさせることが可能になる。
通常、一般に有用そうなフリーソフトウェアにバインダを利用して、マルウェアを隠蔽する。ユーザーが、そのフリーソフトウェアをダウンロードし、インストールまたは実行すると、フリーソフトウェアの陰でマルウェアのインストールが実行されてしまう。例えば、トロイの木馬を電卓ソフトウェアにバインドで結合されている場合、電卓のインストール/実行に際して、トロイの木馬が実行されてしまう。
トロイの木馬などのマルウェアは、既知であればウイルス対策ソフトウェアで検出され、インストールがブロックされることが多い。だが、未知のウイルスなどではウイルス対策ソフトウェアをインストールしていても防げない場合がある。フリーソフトウェアなどをインストールする際には、信頼のおけるダウンロード・サイトから改変されていないインストール・パッケージを入手するなど、十分に気を付けた方がよい。
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