■AVキラー(AV killer:antivirus killer)
ユーザーのウイルス対策ソフトウェア(Antivirus:AV)を無効化するツールまたはウイルスに実装されている機能。
ウイルス対策ソフトウェアによって検出、駆除されてしまうことを防ぐために、ウイルス対策ソフトウェアを無効化することを目的としたツールもしくはウイルスの機能をAVキラーと呼ぶ。ユーザーのコンピュータに感染後、ほかのコンピュータに感染を広げる活動がウイルス対策ソフトウェアに検出されないように、ウイルス対策ソフトウェアを無効化するAVキラーを利用する。
ウイルス対策ソフトウェアは、ウイルスが出現してから、対応するまでにある程度時間がかかる。その間、ウイルス対策ソフトウェアがインストールされているコンピュータであっても、ウイルス対策ソフトウェアがウイルスとして検知できず、感染してしまうことがある。しかしその後にウイルスが、感染をほかのコンピュータに広げるために、不正なパケットやメールを大量に発信すると、ウイルス対策ソフトウェアはウイルスの活動行為として検出し、そういった行為をブロックする。このような防御機能を回避し、感染を広げるため、ウイルスには、ウイルス対策ソフトウェアを無効化するAVキラーが実装されることがある。
ウイルス対策ソフトウェアをインストールしていても、このようにAVキラーによって無効化されてしまうことがあるので、こまめにウイルス対策ソフトウェアが有効になっているかどうかの確認をした方がよい。
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