■クライムウェア(crimeware)
犯罪行為を目的として作成され、主に金銭的な目的で配布・利用されるソフトウェア。英語の犯罪(crime)とソフトウェア(software)を合わせた造語である。
クライムウェアは、悪意のあるソフトウェアを目的によって分類したものであるため、感染方法や機能などで一意に分類できるものではない。例えば、コンピュータのキー入力を窃取するキーロガーであっても、金銭的な目的を伴わないものはクライムウェアに分類されないが、クレジットカード番号やオンラインバンクのパスワードを盗み出すようなものはクライムウェアに分類される。
これまでウイルスやワームなどは、主に愉快犯や技術を誇示したい一部のプログラマによるものとされてきたが、最近では金銭を目的としたもの、つまりクライムウェア化が顕著になってきている。クライムウェアによる攻撃は、金銭的な被害を伴うことにもなりかねないので、十分に注意する必要がある。
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