■ワンクリック詐欺/ワンクリック料金請求
架空請求詐欺の手法の1種。電子メールやWebページのリンクを1回(もしくは数回)クリックすると、架空請求画面が表示される詐欺手法であることから、「ワンクリック詐欺」「ワンクリック料金請求」などと呼ばれる。
ワンクリック詐欺では、電子メールやWebページのリンクをクリックすると、アダルト・サイトや出会い系サイトに接続してしまい、自動的に会員登録が完了した旨の表示が行われるケースが多い。リンクをクリックした後に表示される料金請求の画面には、アクセスした人のIPアドレス(携帯電話の場合は、機種名や個体識別番号、位置情報など)が記載され、あたかも個人情報が入手されてしまったような錯覚を与えるものもある。また、「料金が支払われなかった場合は法的な措置を行う」などの警告を表示することで、アクセスした人に支払いを強要するような表示も見られる。
請求画面に表示された情報は、実際には携帯電話やWebサイトの機能を利用して接続元のIPアドレスなどの情報を表示しているだけであり、アクセスしただけで個人情報が漏れているわけではない。しかし、その後に電子メールの返信や電話による問い合わせなどを行うと、そこから個人情報が漏れてしまうので注意が必要だ。こうしたワンクリック詐欺への対策は、不当な料金請求画面が表示されても無視することである。
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