■ラットウェア(ratware)
スパム業者が利用している大量の電子メールを送信するための電子メール・ソフトウェア。
大量の電子メールを効率よく短時間で送信するため、本来のSMTPのプロトコルを無視して、タイムアウト時間が短かったり、相手からの応答を待たずに次々とコマンドを送ったりするなどの特徴を持っている。また通常の再送機構を無視し、エラーが起きた場合は接続を切断する、といった一般的なMTA(Message
Transfer Agent)とは異なる挙動を示す。
ラット(RAT)は、「Remote Access Trojan(リモート・アクセス型トロイの木馬)」の頭文字である。もともとのラットウェアの意味は、感染させたリモート・アクセス型トロイの木馬を利用して電子メールを大量に送信する手法であったが、最近では大量の電子メールを送信するための電子メール・ソフトウェア全体をラットウェアと呼ぶことが多い。
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