マイクロソフトは、MS06-051の修正プログラムを適用すると、不具合が発生する場合があることを明らかにし、それらを解消する修正プログラムの提供を開始した。
- アプリケーション・スタック・サイズを2Kbytesに制限するプログラムが突然終了する
- Windows 2000 SP4においてターミナル・サービスに対応していないアプリケーションの.iniファイルにアクセスできない
・サポート技術情報 924867(2,048 バイトのアプリケーション スタック サイズを制限するプログラムは、セキュリティ更新プログラム 917422
のインストール後、実行されない可能性があります)
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;924867(機械翻訳)
・サポート技術情報 924066(Windows 2000 Service Pack 4 を実行しているコンピュータにセキュリティ更新プログラム 917422
をインストールした後、ターミナル サービスに対応していないプログラムで問題が発生する)
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;924066
・HotFix Alert MS06-051(Windows OSの例外処理の脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2006/ms06-051.html
マイクロソフトによれば、アプリケーション・スタック・サイズを2Kbytesに制限するプログラムの不具合が発生するのは、確認されている限り、CD/DVDコピー防止ソフトウェアなど限定されたアプリケーションのみであるということだ。
Windows 2000 SP4の不具合は、GetWindowsDirectory関数が正しいディレクトリ情報を返さなくなることが原因であるとしている。この不具合により、ターミナル・サービスに対応していないアプリケーションを、ターミナル・サービス環境で実行すると不具合が発生する可能性があるということだ。
スタック・サイズの制限に関する不具合(「サポート技術情報:924867」)は、一般公開されている修正プログラムを適用することで解消可能である。なお、2006年10月24日現在、Windows
Server 2003向けとして提供されている修正プログラムは、Windows Server 2003 SP未適用には対応しておらず、適用できないので注意が必要だ(サポート技術情報を読む限り、Windows
Server 2003 SP未適用にも不具合が存在すると思われる)。
またターミナル・サービスに関する不具合(「サポート技術情報:924066」)を解消する修正プログラムは一般公開されておらず、マイクロソフトの製品サポート・サービスに連絡して入手できる、とのことだ。もっとも、公開されている更新対象のファイルのバージョンを比べた限りでは、この修正は「サポート技術情報:924867」の不具合修正プログラムに反映されているものと思われる。「サポート技術情報:924066」の不具合が生じている場合は、まず「サポート技術情報:924867」の不具合修正プログラムを適用して様子を見るとよい。
・ダウンロード・センター(Windows 2000 用の更新プログラム (KB924867)):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=96ccef68-f8e7-4ced-a446-39a51eeafced&DisplayLang=ja
・ダウンロード・センター(Windows XP 用の更新プログラム (KB924867)):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=9491b57b-f5c0-493b-8c3f-402026e01714&DisplayLang=ja
・ダウンロード・センター(Windows Server 2003 用の更新プログラム (KB924867)):
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?
FamilyID=92e56cc5-1bfc-4a7e-ad06-a25db2d1f029&DisplayLang=ja
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