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Windowsプラットフォーム向けHotFix情報サービス
HotFix Alert:2007/07/12版
 
【登録日】2007/07/12
【更新日】2007/07/12
HFR BBS会議室
 
深刻度
  1(緊急)
2(重要)
  3(警告)
  4(注意)
攻撃コードの有無
あり
対策
早期適用
再起動の必要性
必要
アンインストール
可能
対象環境
  サーバ
クライアント
セキュリティ情報
MS07-041(日本)
MS07-041(US)
サポート技術情報
含まれる過去の修正
なし
脆弱性識別番号
MS07-041/939373
IIS 5.1(Windows XP Professional SP2)のURLパーサーにおける未チェック・バッファの脆弱性により、リモートで任意のコードが実行される危険性
(Microsoft インターネット インフォメーション サービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される)


対応の緊急性:早期適用 [攻撃コード公開済み][攻撃事例なし]

危険性
                 
SP待ち
 
早期適用
 
緊急適用
脆弱性による危険性を示す。「緊急適用」の場合、すでに攻撃コードが公開されているなど、脆弱性を悪用した攻撃が開始される可能性がある。「SP待ち」の場合、現時点では危険性がそれほど高くないため、サービスパックに反映されるまで待つことが可能であることを示す。

可能性のある攻撃
攻撃手法
脆弱性の影響
リモート攻撃 ウイルス/ワーム 電子メール添付 Webサイトへの誘導 コードの実行 特権の昇格 情報の漏えい サービス拒否 なりすまし
     
       
 
‥‥‥ 概要 ‥‥‥

 Windows XP Professional SP2上のIIS(Internet Information Services) 5.1に未チェック・バッファの脆弱性が存在する。細工されたURLのリクエストをIIS 5.1でホストされたWebサイトが受信すると、任意のコードが実行される危険性がある。

 MS07-041の脆弱性は、すでに一般に公開されており、サービス拒否を起こす実証コードが公開されている。マイクロソフトによれば、現時点で攻撃に悪用された事例は報告されていないということだ。

 Windows XP Professional SP2のIIS 5.1でWebサイトをホストしている例は少ないと思われるが、実験などでもインターネットに公開している場合は注意が必要だ。悪用されるとインターネット経由による攻撃が直接実行される危険性があるので、至急、修正プログラムを適用した方がよい。

 
脆弱性の内容

 この脆弱性は、2005/12/21日付けHotFix Weeklyで報告した「IIS 5.1にサービス拒否を起こす修正プログラム未提供の脆弱性」である。当初は、サービス拒否の脆弱性として一般に公開されていたが、その後、コード実行が可能な脆弱性であることが判明したということだ。

・HotFix Weekly 2005/12/21日付け(IIS 5.1にサービス拒否を起こす修正プログラム未提供の脆弱性):
http://www.hotfix.jp/archives/alert/2005/news05-1221.html#02

 脆弱性は、IIS 5.1のURLパーサーに未チェック・バッファが存在することに起因する。特定のフォルダ名を含む細工されたHTTPリクエストをIIS 5.1が受信すると、バッファ・オーバーフローにより、任意のコードが実行されてしまう。

 Windows XP Professional SP2+IIS 5.1によるWebサイトの公開は、規定外の利用法であるため、最大深刻度は「2(重要)」となっているが、そのような利用法をしている場合の危険性は非常に高い。

 
対象プラットフォーム

影響を受けるソフトウェア 対象プラットフォーム
Windows XP Professional Windows XP Professional SP2
 
‥‥‥ DA Lab:HotFixテスティング・チームからのコメント ‥‥‥

■適用テストの結果
 DA Labでは、以下のプラットフォームで修正プログラムの適用テストを行った。

プラットフォーム
適用テスト結果
Windows XP Professional SP2
○は問題なし、△は一部に問題あり、×は適用による障害あり

■MBSA 2.0.1の結果
 MS07-041の修正プログラムが正しく適用されているかどうかは、MBSA 2.0.1で確認可能だ。未適用の場合は、「Windowsのセキュリティの更新」の「結果の詳細情報」に以下が表示される。

  • Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB939373)
 
適用時の注意点

■IIS 5.1のWWWサービスがインストールされている場合にのみ適用可能
 MS07-041の修正プログラムは、IIS 5.1のWWWサービスがインストールされている場合にのみ適用可能である。Windows Update/Microsoft Update/自動更新においても、WWWサービスの有無を検知し、WWWサービスがインストール済みの場合にのみ適用可能となる。ダウンロード・センターから修正プログラムを入手し、手動でインストールする場合、WWWサービスがインストールされていないとエラーが表示されるので注意が必要だ。

 後からWWWサービスをインストールした場合は、必ずMS07-041の修正プログラムを適用すること。

 
‥‥‥ 修正プログラムのダウンロード先 ‥‥‥
プラットフォーム ダウンロード・センター WU/MU/SUS/WSUSの表示
Windows XP Professional SP2 Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB939373)
 
‥‥‥ 適用されるファイル情報 ‥‥‥
 以下のファイルにパッチが適用される。障害の発生が懸念される場合は、これらのファイルのバックアップを取っておくとよい。
 
Windows XP Professional SP2:
ファイル名 日付 バージョン サイズ
WindowsXP-KB939373-x86-JPN.exe 2007/06/26 1.0.0.0
638,856
 
ファイル名 日付 バージョン サイズ 機能
展開フォルダ
(SP2GDR/
SP2QFE)
%SystemRoot%\system32\inetsrv\
w3svc.dll 2007/06/26 5.1.2600.3163
351,232
WWW Service
 
‥‥‥ 確認方法 ‥‥‥

 修正プログラムが正しく適用できたかどうかは、以下のレジストリ・キーにある値を調べることで確認できる。

・Windows XP Professional SP2:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\Windows XP\SP3\KB939373\Filelist以下のファイル一覧を確認する

 
予想適用時間

修正プログラム名 50台 100台 250台 500台
WindowsXP-KB939373-x86-JPN.exe
(Windows XP Professional SP2)
18分 27分 52分 1時間34分
1コンソールのUpdateEXPERT 6.1で、今回の修正プログラムを適用するのにかかる時間を概算したもの。ネットワーク環境や適用するコンピュータの性能などによって適用時間は異なる。あくまでも目安として利用してほしい。
 
UpdateEXPERT上の表示

・Windows XP Professional SP2:
[展開ビュー]−[IIS]タブに「名前:WindowsXP-KB939373-x86-JPN.exe」で登録

 

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